会社経営

【中堅社員のスピーチ例】心の余裕は「15分の空白」から
生まれる

2026.06.08


【ポイント】

  • 意図的に空白を作ることで、判断の精度を保ったり、周囲の変化に気づいたりできる
  • 空白を作ることは、単なる怠慢や無責任な引き伸ばしではない
  • カレンダーツールなどを活用し、物理的に空白を作る工夫も大切

 皆さん、おはようございます。6月に入り、1年の折り返しに差し掛かりました。本日は、私たちが日々の業務の中でつい疎かにしてしまいがちな「心の余裕」について、具体的な提案を交えてお話ししたいと思います。

 私たちは今、非常に多忙な時期にいます。気がつくと、1日のスケジュールが会議や作業の予定で隙間なく埋まり、息をつく暇もないと感じる日も少なくありません。しかし、こうした余白のない状態は、実は自分自身だけでなく、チーム全体にとっても好ましくありません。そこで提案したいのが、1日のスケジュールの中に、意図的に「15分の空白」を作るという習慣です。なぜ、あえて「空白」が必要なのでしょうか。理由は2つあります。

 1つは、判断の精度を保つためです。スケジュールに追われ、次から次へとタスクをこなしている状態では、脳は常にフル回転で疲弊していきます。余裕がない状態での判断は、どうしても短絡的になったり、重要な見落としをしてしまったりしがちです。たった15分でも、PCから目を離し、脳を休めることで、その後の作業効率を高め、ミスを防ぐ防波堤になります。

 もう1つは、後輩や周囲の変化に気づくためです。私たちが眉間にシワを寄せて忙しそうにしていると、後輩たちは「今、相談しても大丈夫かな」「忙しそうだから後にしよう」と遠慮してしまいます。そうして情報が入ってこなくなると、報告の遅れやトラブルの火種を見逃してしまいます。

 いかがでしょうか。余白を作ることは、単なる怠慢や無責任な引き伸ばしではありません。手が空いたら休もうでは、一生空白は生まれません。物理的に空白を確保する心がけも必要です。例えば、カレンダーツールに「午後の会議の前に15分、あえて予定を入れない時間を予約しておく」。そんな小さな工夫から始めてみませんか。

 「忙しい」という漢字は「心を亡くす」と書きます。常に質の高いパフォーマンスを出し続けるために。そして、後輩や周囲から頼られる人となるために。あえて「何もしない15分」を確保する勇気を持って、今日も一日、元気に業務に取り組んでいきましょう。

以上

執筆者

日本情報マート

中小企業の頼れる情報源として、経営者の意思決定をサポートするコンテンツを配信。「開業収支」「業界動向」「朝礼スピーチ」など2000本を超えるコンテンツを有するほか、年間200件以上の市場調査も行っている。現在、50を超える金融機関に情報提供を行っている。