リーダーシップ
【中堅社員のスピーチ例】「言いにくいこと」を伝える3つ
のポイント
2025.09.08
【ポイント】
- 「言いにくいこと」を避け続けると、後々大きな問題につながりかねない
- 建設的な目的を持ち、Iメッセージで、具体的に伝えることが大切
- 言いにくいことを伝えるのは、否定ではなく、共に成長していきたい願いの表れ
おはようございます。社内会議やクライアントとの打ち合わせなどで、意見が対立しそうな場面では、多かれ少なかれ「相手に不快な思いをさせたくない」「波風を立てたくない」と考えて、自分の意見を主張しづらくなるときがあります。しかし、そうした「言いにくいこと」を避け続ける状況が続くと、業務の改善が進まなかったり、小さな不満が積もって大きな問題になったりと、後々面倒なことになります。私自身も、過去に「もっと早く伝えていれば……」と後悔した経験があるので、今日は「言いにくいこと」を伝えるときに私なりに意識しているポイントを3つ話します。
1つ目は、「相手を責める」「不満をぶつける」という感情的な目的ではなく、「より良い成果を出すため」「円滑な業務遂行のため」といった建設的な目的を持つことです。「これを言ったら相手に嫌がられるかな……」と考えると消極的になってしまいますが、「これを言うことは相手のためにもなる」というマインドで臨めば、発言する勇気が湧いてくるはずです。
2つ目は、「あなたは~すべきです」ではなく、「私は~だと考えています」というI(アイ)メッセージで伝えることです。「あなたは…」を主語にすると、相手の行動を制限することになるので強い口調になりがちですが、「私」を主語にすると、柔らかい印象になります。
3つ目は、「いつも」「全然」といった曖昧な言葉を避け、「〇月〇日の〇〇の件ですが……」と具体的に伝えることです。せっかく主張をしても、曖昧な言い方では自分と相手の共通認識ができないので、物事が前に進んでいきません。なので、発言はできる限り具体的にしましょう。
これらは、私が若い頃、上司から「君の意見は分かるけれど、もう少し主観ではなく、事実と自分の感情を分けて話してみようか」とアドバイスされて以来、特に意識している点です。「言いにくいこと」を伝えるのは、確かに勇気がいります。しかし、それは決して相手を否定することではありません。むしろ、相手への真剣な関心と、共に成長していきたいという強い願いの表れだと私は考えています。私たちもコミュニケーションの種をまき、互いに高め合い、実り多い秋を迎えられるよう、今日から少しだけ「伝え方」を意識してみましょう。
以上