リーダーシップ

なぜ、優れた組織はバレンタインデーを楽しむのか?/朝礼
訓話

2020.02.10

 2月のイベントといえばバレンタインデーです。ケーキ店やデパートの売り場、コンビニの店頭を彩る鮮やかなパッケージのチョコレートには目を引かれます。

 意中の人やパートナーに渡す「本命チョコ」、仕事上の付き合いのある相手や友達に渡す「義理チョコ」は昔から変わりません。イマドキは男性から女性へ渡す「逆チョコ」というものもあるようです。以前に比べると、バレンタインデーは「意中の相手に渡す」ということよりも、性別に関係なく大切な人、お世話になっている人などにチョコレートを渡す日にもなっています。

 例えば、営業担当者は毎年バレンタインデーにお菓子を包んで顧客を訪問するなど、このようなイベントの活用に積極的です。感謝の気持ちをプレゼントとともに手渡すことで、相手にとってはより印象深いものになるからです。

 こうしたイベントに対する取り組みは人それぞれですが、強いチームワークを発揮し成果を上げているような良い組織では、バレンタインデーのようなイベントを積極的に楽しもうとするものです。プレゼントのやり取りを通じて、日ごろの感謝の気持ちを伝えることで、より一層、組織の団結力を高めることができるというわけです。

 誰かから何かをプレゼントされることなど、子供のときはよくあっても、大人になってしまえばほとんどありません。チョコレート一つをもらうだけでもうれしく感じ、自然と「ありがとう」という言葉が出てきます。

 もちろん、チョコレートをプレゼントすることを促すつもりはないのですが、バレンタインデーのようなイベントを利用してちょっとしたプレゼントを介した気持ちのやり取りをすることは、良い職場を作り上げる上でとても大切だと、私は思っています。

 プレゼントというものは、気配りの固まりです。誰に、何を、どのようにして渡そうかと考えることは、相手のことについて思いを巡らせていることだからです。

 例えば、安価なプレゼントであっても一筆を添えたり、甘いものが苦手な人のことを考えて、おせんべいなど塩味のお菓子も取り交ぜて選んだりといったことができれば、相手にも気持ちは伝わります。その気持ちを受け取った人は、一日晴れやかな気分で仕事に取り組むことができるかもしれません。そういった行為の連鎖で、組織がスムーズに機能していくのです。

 年間多くの記念日やイベントがある中で、バレンタインデーは自然にプレゼントがしやすい日です。イベントを積極的に楽しむ余裕を持ちながら、日々感謝し、感謝される存在であることを意識する日にしてください。

以上

執筆者

日本情報マート

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