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岡山在住ライターおすすめ!蓮(ハス)&睡蓮(スイレン)
が見られるスポット7選
2026.07.28
初夏から夏にかけて伸びた茎の先に華やかな花をつける蓮と、初夏から秋にかけて水辺に鮮やかな花弁をつける睡蓮。
レンコンとして知られる蓮の根(地下茎)は、岡山県内では倉敷市連島地区などで盛んに栽培されています。また、倉敷美観地区にある「大原美術館」では収蔵されているモネの名画「睡蓮」にちなみ、フランスのモネの旧宅から株分けされた睡蓮が鑑賞できるスポットも。岡山とのゆかりも感じられる、蓮と睡蓮が楽しめる県内のスポットをピックアップして紹介します。
ライター toru.
掲載日 2026年7月21日
1.大原美術館(倉敷市)
夏から秋にかけて咲く、モネの睡蓮
石橋の両サイドに植えられています
見る角度によってさまざまな表情を見せてくれます
倉敷美観地区のシンボルのひとつである大原美術館本館
はじめに紹介するのは、倉敷美観地区にある「大原美術館」です。実業家・大原孫三郎(おおはら まごさぶろう)により、日本初の私立西洋美術館として1930年に開館しました。
ローマ神殿風の本館は、郷土出身の建築家・薬師寺主計(やくしじ かずえ)の手によるもので、倉敷美観地区のシンボルのひとつです。代表的な収蔵作品の一つであるモネの「睡蓮」にちなみ、中庭に睡蓮が植えられており、毎年6月ごろから10月ごろにかけて、水面に可憐な花を咲かせます。
本館の西隣、蔵造りの建物が並ぶ「工芸館・東洋館」の入口付近、中庭に面したところにある池に咲く睡蓮は、クロード・モネが生前に居住していたフランス・ジヴェル二ーの自宅庭園より2000年に株分けされたものです。
【大原美術館】
所在地:岡山県倉敷市中央1-1-15
TEL:086-422-0005
開館時間:9:00~17:00
休館日:月曜日
駐車場:なし(近隣の有料駐車場を利用)
※中庭は入場自由
2.倉敷アイビースクエア(倉敷市)
睡蓮は中庭の池に咲いています
中庭の池の横には、モネの睡蓮についての説明板もあります
池には睡蓮のほかに、三菱自動車工場水島製作所で育てられた錦鯉も泳いでいます
倉敷美観地区側からはこちらのゲートを通って中庭に入ります
前述の大原美術館を設立した大原孫三郎が経営していた「倉敷紡績(クラボウ)」。倉敷美観地区に隣接する旧本社工場をリノベーションした複合施設「倉敷アイビースクエア」でも、大原美術館同様にモネの自宅庭園より株分けされて睡蓮が見られます。
市民や観光客の憩いの場であり、夏季にはビアガーデンとしても利用されている中庭の片隅、錦鯉の泳ぐ池に咲いています。
【倉敷アイビースクエア】
所在地:岡山県倉敷市本町7-2
TEL:086-422-0011
駐車場:あり(有料)
大原家ゆかりの倉敷中央病院
大原孫三郎により「倉紡中央病院」として1923年に創立した「倉敷中央病院」。院内にあるフラワーガーデンにも、モネの睡蓮が株分けされています。
病院を設立するにあたり、孫三郎は「病院くさくない明るい病院」を目指しました。その想いは100年以上経た現在も受け継がれています。各所にあるアート作品や、来院者や入院患者の憩いの場となっている温室など、院内はまるでホテルのような雰囲気です。
3.高梁市成羽美術館(高梁市)
館内1階にある「静水の庭」に、モネの睡蓮が植えられています
ピンクと黄色の2種類の睡蓮が楽しめます
成羽の空を映し込む「静水の庭」美術館の建築自体が一つのアート作品です
静水の庭を取り囲むスロープは、2階のエントランスに続いています
無機質なコンクリートと睡蓮の組み合わせは、成羽美術館ならでは
館内から見た静水の庭
モネの睡蓮の由来についての説明もありました
大原孫三郎の援助のもと、ヨーロッパへ留学し、睡蓮をはじめ大原美術館のコレクションを収集したことで知られる洋画家・児島虎次郎(こじま とらじろう)。出身地である高梁市成羽町の「高梁市成羽美術館」にも、モネの睡蓮が株分けされています。
陣屋跡の石垣の上に建つ、コンクリート打ちっぱなしのモダンな美術館は、日本を代表する建築家・安藤忠雄によるものです。氏の建築の特徴であるコンクリートと、沢の水を取り込んだ水盤を巧みに組み合わせた「静水の庭」に、睡蓮が植えられています。約100年前にモネの「睡蓮」をはじめ数々の名画を日本に持ち帰った児島虎次郎の想いを、館内に収蔵されている氏の絵画とともに感じてみてはいかがでしょうか。
【高梁市成羽美術館】
所在地:岡山県高梁市成羽町下原1068-3
TEL:0866-42-4455
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(祝休日の場合は翌火曜日休館)・年末年始(2026年度は12/25~1/7)及び展示替え期間
駐車場:あり(無料)
※入館料は展覧会により異なります。
4.岡山後楽園(岡山市)
井田の大賀ハス
夜明けとともに花弁が開きます
日本三名園のひとつである「岡山後楽園」。園内にある「井田(せいでん)」と「花葉の池(かようのいけ)」の2カ所にて、6月下旬から7月下旬にかけて蓮の花が見られます。
井田に植えられている「大賀ハス」は、岡山市出身の植物学者、大賀一郎博士により1951年に種子が発見された約2000年前の古代ハスで、島根県出雲市にある荒神谷史跡公園より譲り受けたものを栽培しています。「花葉の池」に植えられている「一天四海(いってんしかい)」は、大輪の白い花が特徴的。
毎年7月上旬には、夜明けとともに咲き誇るハスの花を鑑賞するイベント「観蓮節(かんれんせつ)」が開催されており、当日は早朝4時から特別開園されます。夜明けに浮かび上がるハスの花は、とても幻想的。普段見ることのできない早朝の岡山後楽園の景色も楽しめる貴重なイベントです。
【岡山後楽園】
所在地:岡山県岡山市北区後楽園1-5
TEL:086-272-1148
開園時間:7:30~18:00(入園は午後5時45分まで)(3月20日~9月30日 )
8:00~17:00(入園は午後4時45分まで)(10月1日~3月19日 )
休園日:年中無休
駐車場:あり(有料)
5.備中高松城址公園(岡山市)
朝日を浴びて輝く宗治ハス
本丸跡から見た蓮池
宗治ハスのいわれについて説明文がありました
2026年7月12日(日)6時より開催された宗治ハス蓮見会の様子
蓮見会ではお茶と美味しい和菓子のお接待もありました
湿地帯に咲くネジバナの群落もあります
近年整備された備中高松城址資料館
蓮見会には岡山おもてなし武将隊も出陣!(画像提供:Hirokiさん)
JR吉備線(桃太郎線)の備中高松駅から徒歩約10分ほどの場所にある「備中高松城址」。戦国時代、羽柴秀吉(はしば ひでよし:後の豊臣秀吉)による水攻め「備中高松城の戦い」の舞台となった場所で、この戦いにより城主の清水宗治(しみず むねはる)は切腹しました。
1982年、岡山市の高松城址整備計画の一環で、城址周辺の水濠を造成したところ、地下に眠っていたハスが自然に繁殖し、美しい花を咲かせる蓮池になりました。毎年6月から7月にかけて細い茎の先端に華やかな花をつけるハスは、地元では清水宗治公にあやかり「宗治ハス」と呼んで親しんでいます。
また、毎年7月に「宗治ハス蓮見会」が開催されており、当日は早朝から多くの人で賑わいます(2026年は7月12日(日)に開催されました)。当日は岡山おもてなし武将隊の皆さんも出陣されて、イベントに花を添えていました。
【備中高松城址公園】
所在地:岡山県岡山市北区高松558-2
TEL:086-287-5554(備中高松城址資料館)
駐車場:あり(無料)
6.連島地区のレンコン畑(倉敷市)
南に広がる水島コンビナートをバックに咲くハスの花
畑のあちこちに咲いています
北側の畑の様子
倉敷市中心部から車で約20分の場所にある連島(つらじま)地区。水島コンビナートに隣接するこちらのエリアでは、粘土質の土壌を活かしたレンコンの栽培が盛んで、西日本有数の産地のひとつです。
6月から7月にかけて、レンコン畑には多くのハスの花が咲きます。工業地帯をバックに咲くハスの花は、地域の夏を彩る風景として、地元の人々に親しまれています。
【連島地区のレンコン畑】
所在地:岡山県倉敷市連島町鶴新田
7.阿藤伯海記念公園(浅口市)
蓮池に咲く大賀ハス
もうすぐ咲きそうな花がありました
隣接地にある阿藤伯海旧居
現地にある案内板
大賀ハスについての説明板
浅口市鴨方町にある「阿藤伯海記念公園」。当地出身の昭和を代表する漢詩人、阿藤伯海(あとうはっかい)の生家を修復した「阿藤伯海旧居」を中心に、周囲は公園として整備されています。
公園内にある「蓮池」には、5月から7月にかけて大賀ハスが花をつけます。国道2号線からもすぐの場所で、アクセスもよく駐車場も完備。穴場のスポットです。
【阿藤伯海記念公園】
所在地:岡山県浅口市鴨方町六条院東2385
TEL:0865-44-9255
駐車場:あり(無料)
おわりに
今回紹介したスポットは、いずれも岡山にゆかりのあるハスとスイレンの鑑賞スポットとして、地元の方々にも愛されている場所です。また、ハスはおおむね7月いっぱいでシーズンが終了しますが、睡蓮は秋までの長い期間楽しむことが出来ます。
紹介した場所以外にも、岡山県内にはハスやスイレンの花を楽しめるスポットが数多く点在しています。花が美しく咲く早朝から午前中に巡ってみてはいかがでしょうか。
この記事を書いたライター
toru.
倉敷市出身・在住の、ものづくりに携わるアラフォー会社員で2児の父。
今まで進学や転勤で他県に住んだことや、趣味の旅行で日本列島津々浦々を旅する中で、改めて岡山の良さを再認識しました。
外からの(旅人)視点と中からの(住民)視点、双方の視点で岡山の魅力を伝えていければと思っています。