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日本のAI活用「遅れ気味」、導入割合が最も高い国は?

2026.04.21


 日本は環境保全、生活向上などサステナビリティー(持続可能性)の達成に向けたAI(人工知能)の活用が遅れ気味―。によると、AIの導入割合が最も高いのはインドの52%で、日本は豪州とともに30%だった。

 同調査は日欧中などの製造業、建設業、映像関連のリーダーら約5600人を対象に行った。サステナビリティー実現の有効な手段を聞いた結果「AIの使用」が24年から2年続けて首位に輝いた。2位は「エネルギー効率の高いプロセスや機械への投資」で、23年、24年の4位から伸びた。3位は「生産・建設による廃棄物の削減」、4位は「再生可能エネルギー源の使用割合の増加」だった。

 AIの活用比率を国別にみると、インドに次いでシンガポール(約48%)、トルコ(約47%)、韓国(約43%)が高い。日本は欧州や中東、中国よりも低かった。

 一方、設計・製造関連でAIを活用したサステナビリティー活動をリードする業種は、産業機械(約44%)がトップ。次いでライフサイエンス製造(約41%)、消費財(約38%)と自動車・モビリティー・運輸(約37%)、建材・建築用品(約32%)、プロセス製造(約31%)。産業機械は23年の約25%、24年の約27%から今回急増した。プロセス製造は24年首位の約43%から大きく低下した。

 産業機械業界では、AIを設計段階から活用し、プロジェクトの開始時からプロセス全体に組み込むケースが多いという。同社は今回の調査結果を踏まえ、AIについて「クリエーティブと実用という双方の課題解決に役立つだけでなく、知的財産の保護も可能な革新的な技術」と説明している。

 また、AIが与える影響を聞いたところ、ライフサイエンス製造は他の業界よりもメリットを強く得ていることが分かった。ライフサイエンス製造における「AIが自分の業界を不安定にしそう」という懸念は57%を占める一方、「AIで業界は強化されそう」との期待は75%に上った。自動車・モビリティー・運輸やプロセス製造、産業機械、建材・建築用品などに比べ懸念も期待も高い値だった。

 一見矛盾した結果についてオートデスクは「ライフサイエンス製造のビジネスリーダーたちは、AIによる破壊的イノベーションの混乱は避けられないが、同時に大きなメリットをもたらすと考えている」と分析する。

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日刊工業新聞 2026年4月10日

出典:ニュースイッチ Newswitch by 日刊工業新聞社