くら寿司は１８日、回転レーンに流れてくるモニターに向けた来店客の笑顔をＡＩ（人工知能）で判定し、特典獲得のチャンスを得られる「スマイルチャレンジ」を導入すると発表した。試験導入していた鳩ケ谷店、東貝塚店を除く大阪・関西万博店などの３店舗に２２日から導入する。東京都、神奈川県、大阪府の一部店舗にも９月末までに順次導入し、導入店舗の拡大を計画する。

　回転レーンに流れているカメラ付きタブレットに向かって笑顔を見せると、ＡＩが笑顔を２段階で判定。画面内の泣いていた猫のキャラクターが笑顔になれば成功となる。成功すると景品がもらえる抽選「ビッくらポン！」に挑戦できることもあり、景品獲得のチャンスを得られる。別の成功特典の導入も検討している。

　回転レーンとＡＩを活用したシステムは自社で開発した。コストを抑えながら独自のサービスを提供し、他の回転寿司チェーンと差別化を図る。広報部の小山祐一郎ジュニアマネージャーは「（来店客の）感情に訴えかけるサービスで店舗の体験価値を高めたい」と話した。

出典：ニュースイッチ Newswitch by 日刊工業新聞社