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「ヒートポンプ」最大限活用でCO2は半減できる
2025.12.25
ヒートポンプ・蓄熱センター(東京都中央区、小宮山宏理事長)は1日、ヒートポンプを最大限普及することで二酸化炭素(CO2)排出量を2050年度に追加でほぼ半減できるとの試算をまとめた。普及が現状のまま進む現状固定シナリオに対し、最大限導入が進む高位シナリオではさらに約48%削減できる。これにより、日本の50年度の削減目標の約9%分を賄えるとしている。
家庭用や業務用の給湯・空調機器と産業用のボイラ、加熱炉などヒートポンプが代替できる全機器を対象に試算した。これらの機器から出た23年度のCO2排出量3億5475万トンに対し、現状固定でも重油や灯油、ガスからの転換が進み、50年度で2億7787万トンまで削減が進む。
これに政策努力や次世代機器の開発、さらにはグリーン水素によるボイラやバーナーの登場により、1億4575万トンまで引き下げることが可能。その差の1億3212万トンは、日本の50年度の削減目標(13年度比14・1億トン)の1割近くに相当し、カーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)に大きく貢献できるとしている。
またヒートポンプによるデマンドレスポンスの効果も試算。高位シナリオで50年度に最大34ギガワットの調整力を供出できるとした。
日刊工業新聞 2025年12月02日
出典:ニュースイッチ Newswitch by 日刊工業新聞社