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赤字会社を短期再建…工作機械でM&A継続するニデック、
永守会長が語ったこと

2023.11.27


 ニデックの永守重信会長兼最高経営責任者(CEO)は24日、規模を拡大している工作機械事業について「大まかな工作機械は全部そろえた」とした上で「あと少し行く場所がある。それも買収等によってそろえる」と述べ、引き続きM&A(合併・買収)を進める方針を明らかにした。TOB(株式公開買い付け)期間中のTAKISAWAの経営については、「現状赤字のようだが、短期で再建をして大きな収益を上げていく」と業績回復に自信を示した。

 今後の工作機械事業については、販売地域と製品構成の多様化を進め、特に中国市場を深耕し高成長を狙う。販売地域では、足元で日本事業の売上高が全体の半分弱を占める体制から、2026年3月期に欧米、中国、日本事業でそれぞれ全体の3割ずつを占める体制を目指す。製品構成も23年3月期に歯車工作機械と大型汎用機が全体の半分強を占めた状況から、旋盤などの構成比を順次拡大する。

 プレス機事業では電気自動車(EV)向けなどの成長分野を強化する。23年8月には米国の中・大型プレス機周辺装置メーカーを買収し、周辺装置を含め小型高速機から大型機までプレスラインを一括して納める体制も整えた。永守会長は「非常に強い競争力と高い収益を享受できると見ている」とした。

 減速機、プレス機、工作機械で構成する機械事業本部では積極的な海外展開とM&Aによる事業拡大により、売上高(23年3月期実績は1701億円)で26年3月期に5000億円、31年3月期に1兆円を目指す。

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日刊工業新聞 2023年10月25日

執筆者

日本情報マート

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